北海道新聞掲載記事
札幌消費者協会の創立50年を記念した講演会が29日、札幌市北区の札幌エルプラザで開かれた。市民約180人が参加し、手稲区の北海道科学大薬学部准教授の村上美穂さん(63)から薬の正しい服用方法などを学んだ。 村上さんは肺炎などで処方される抗生物質は、決められた回数を服用して一定以上の血中濃度を保つことで、細菌を殺すことができ、効果が出ると強調。飲み忘れたり自己判断で中断したりすると、「血中濃度が下がって細菌が再増殖し、耐性菌ができかねない」と注意を促した。 近年、急速に普及するサプリメントについては『薬ではなく、あくまで食事でとる栄養を補助する「食品」』と指摘。特定の栄養素が濃縮されているため過剰摂取につながりやすかったり、病院から処方されている医薬品と飲み合わせると効き過ぎてしまったりする恐れもあるとし、「心配であれば薬剤師に相談してほしい」と呼びかけた。(坂本有香)
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